2010年6月22日火曜日

ワールドカップ合同応援会リポート


「日朝友好!」なんて言おうものなら白眼視されてしまうこの日本において、敢えて空気を読まず日本人と在日朝鮮人がともに朝鮮を応援する、そんな場があってもいいのではないか。
サッカーの応援はいつもの学習系の「ううむ」と考えるような企画ではないものの、考えるより心動かす「何か」がときには価値観を大きく変えることもある
朝鮮の選手のプレーを観て、みんなで応援して、「何か」を感じてほしい!
「日朝友好」って簡単なことじゃないけれど、それを考えるきっかけは身近なところにいろいろあるはず。
その「いろいろ」をもっと大事にしたい。そんな思いで企画したこの応援会。

そしてなにより朝鮮がワールドカップに出場するのは44年ぶり、しかも愛知朝高出身の鄭大世選手が朝鮮代表のメンバーに!
こんな絶好の機会を「日朝友好愛知学生の会」としてみんなで応援しないでどうする!という注目度大の今大会。
初戦のブラジル戦も、すごかった。鄭大世の涙にも、朝鮮の選手の真摯な姿にも、ジーンとしました。
上手いとか強いとか、そんなわけではないけど、朝鮮のサッカーは人の心を打つ力があります。
そんなわけでポルトガル戦にも期待が高まり、手作りの朝鮮料理なんかも準備して気合い充分、さあ、応援だ!

うれしいことに今回の企画は「ネットでみて」、「友だちに誘われて」、と日本人の参加が多数ありました!
なんとはるばる東京からきてくださった方もあり、ほんとにこの企画やってよかった・・・!
各地の朝鮮学校などで数百人規模で応援会が開催されていたようですが、私たちの会場も小さいながら思いは熱かった!
日朝友好意識の芽生えは、少しずつですが、でも着実に広がっています。

高まる期待と興奮の中で迎えたポルトガル戦の結果は・・・とてもとても残念でしたが、あのときあの空間をともにした20余人の気持ちはひとつでした!

そして、世界の強豪相手に44年ぶりに奮闘している千里馬チョソンや鄭大世選手の姿から多くの勇気をもらいました。
日朝友好の運動も小さなことからこつこつと、信念をもって邁進し、いつの日か千里の路の先に友好の時代を築きます!


次回は「韓国併合100年」東海行動実行委員会主催のフィールドワークに参加させてもらいます。
・7月31日(土)10時~
・JR金山駅そばのダイエー前集合
・参加費一般2000円、学生1000円
定員20名 要申し込み!お問い合わせは日朝友好愛知学生の会まで、お気軽にどうぞ!
nicchoaichi@gmail.com

(さつき)

補足:応援会の記事が朝日新聞(6月22日愛知県版社会面)に写真つきで掲載され、日朝友好を願う若者がいるということをババンとPRできました!わーい★

2010年6月14日月曜日

朝鮮新報に掲載されました★

5月15~16日の金沢スタディーツアーの記事が朝鮮新報に掲載されました。

http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2010/01/1001j0614-00001.htm


「愛知学生の会」 金沢でスタディーツアー

朝・日関係史をたどる

 「日朝友好愛知学生の会」主催の「金沢スタディーツアー」が5月15~16日に行われ、学生と日本市民ら約20人が参加した。ツアーは、「韓国併合」100年となる節目の年に金沢に残る朝鮮半島と日本の関係を示す史跡をたどり、その関係史を学ぶ目的で行われたもので、北陸大学の田村光彰教授が案内を務めた。

 一行は初日、朝鮮戦争時、砲弾の性能を確認するために設置された米軍内灘試射場跡を見学した。当時、基地の建設を巡り地元住民が大規模な反対闘争を繰り広げた「内灘闘争」には、米軍の朝鮮侵略に反対する在日朝鮮人が合流したという記録が残っている。

 続いて一行は、石川護国神社内にある「大東亜聖戦大碑」を見学した。この碑は2000年8月、アジアを侵略したかつての戦争を「聖戦」であったと「顕彰」するもので、「有志」らによって建立されたもの。裏面の文にはアジア侵略の事実を否定、美化する内容で一貫している。

 兼六園を見て回った後、総連石川県本部で田村教授の講演と懇親会が行われ、初日目の日程を終えた。

 2日目は、1932年4月29日に日本軍の上海占領と天皇誕生日を祝う祝賀会で爆弾を投じ、金沢で処刑された尹奉吉義士を追悼する碑を訪れた。

 田村教授は、「日本では、尹奉吉は安重根同様『テロリスト』と言われているが決してそうではない。彼の義挙がアジアに多くの希望を与えたのは事実だ」と述べながら、南からの観光客も多く訪れるようになった碑を建立し守ってきた故朴仁祚さんの功績は大きいと話した。

 次に一行は、額谷軍需工場跡を見学した。

 同工場は江戸時代からの石切り場で、第2次世界大戦終結間際に三菱重工業の航空機エンジン部門の疎開先として軍需工場に改造されたもので、工事には多くの朝鮮人と学徒が動員された。工場跡は深い山中にあり、規模も大きなことから過酷な労働を強いられたことが想像できるが、稼動することなく「終戦」を迎えた。

 一行は最後に、兼六園の近くにある玉泉園を見学した。

 参加者たちは、スタディーツアーを通じて、いかに日本と朝鮮半島が深い関係を持っているかを再確認することができたと述べながら、これからの関係を考えていくうえで示唆に富んだ貴重なものだったと口をそろえた。【留学同東海】

[朝鮮新報 2010.6.14

2010年6月12日土曜日

イギョラ!千里馬チョソン★ワールドカップ合同応援会

今年のワールドカップは、44年ぶりに朝鮮が出場します!
44年前に初出場でありながらも”W杯史上最大の番狂わせ”でイタリアを下し、決勝トーナメントに出場した朝鮮。
トーナメント戦ではあえなくポルトガルに惜敗しましたが、今回のポルトガル戦で44年越しの雪辱を果たせるか!?
この見逃せない試合、ぜひ大型スクリーンで観戦しよう!


【日時】
2010年6月21日(月) 19時オープン(20時30分キックオフ)

【会場】
名古屋コリアンスクール(名古屋市千種区豊年町8-23)
※地下鉄東山線千種駅3番出口からJR線路沿いの道を北上(大曽根方面)徒歩12分

【入場料】
500円(チラシご持参の方にドリンク1杯サービス!)
※会場ではドリンクや軽食を販売します。飲んで食べてわいわい応援しよう!

当日は会場でワールドカップオリジナル応援グッズの「限定タオルマフラー」(1500円)も販売します★

(さつき)

2010年6月4日金曜日

野宿を強いられている人々を取りまく問題についての学習会


6月3日(木)に金沢スタディーツアーの報告会と、3回目の学習会を開催しました!


ツアー参加者のわたくしさつきが金沢でのツアーの様子を写真をまじえて報告したあと、
今回はいつもとは趣向を変えて、「野宿を強いられている人々を取りまく問題について」という内容で、日本人メンバーのしんくんが4年間の夜まわり活動をとおして見えてきたことを話してくれました。


日本と朝鮮の間に横たわる100年の歴史、その歴史のねじれの中でうまれた在日朝鮮人を取りまく問題を考え「真の日朝友好」を築いてゆくには、ものごとを多角的に見る目が必要です。
今回の学習会のテーマは一見無関係に見えますが、日本社会(を構成しているわたしたち)の未熟さや排除性、そこからうみだされてしまう野宿・路上生活を強いられてしまう人たちを取りまく問題について考えることは、じつは日朝友好と無関係ではありません。
日常の中であらゆる形となって現れる「排除」に気付くこと、ともすれば簡単に「支配・分断・細分化されてしまう」システムの中を自律的に生き、連帯の意識を持つことはどんな社会問題を考えるときにも必要な感性です。


そんなこんなでムムムと唸りながらの学習会のあとは、ちかくの台湾料理屋で乾杯!
間近に控えたW杯の話題から、なぜか「ヘディングを失敗するとのどちんこがカユくなる」というクダラナイ話で盛り上がり、真面目一徹でなくそんな話もできる(むしろそっちのほうが多い?)日朝友好愛知学生の会の多様性とゆるさ、だけどじつは真剣、っていいなあ、としみじみ感じました。


興味のある方は学習会やイベントに、お気軽にご参加ください。ほんと、楽しいですよ♪
メールでのお問い合わせもお気軽にどうぞ。
nicchoaichi@gmail.com


(さつき)